R.U.R.U.R -petit prince-

テレビゲーム

※旧ブログ(http://www.cloud-memo.com/)から移行した記事です。

原作は2007年4月27日に発売された、「R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル このこのために、せめてきれいな星空を」という18禁PCゲーム。それを一般向け+PSP化したのが本作です。

プレイした感想としては、なかなかの良作で各ヒロインの個別ストーリー&エンディングも良い感じでした。
原作に比べ、グランドENDの追加ベニバナとタンポポENDの変更新キャラの追加大人イチヒコの登場など数々の追加が行われています。

結構印象に残った良作ですが、細かい点を上げるならば、時折発生するフリーズ系バグや素晴らしいミュージックの妨げになるノイズ(音飛び?)が気になりました。

本作で特に気に入った点はミュージックで、ついR.U.R.U.R オリジナルサントラも購入してしまいました。

あらすじ

はるか遠い未来、宇宙からは星々が減り寂しくなった星空を1隻の壊れた宇宙船、サン=テグジュペリ号が飛んでいました。
過去に起きたある事件のせいで、人間(マンカインド)が居なくなってしまい、高等被造知性(チャペック)と作業機械(セーバーハーゲン)と呼ばれるロボットたちが生活していました。
そんなある日、チャペックたちは宇宙船の奥で大変のものを見つけてしまいます。
それが、宇宙でたった一つ残された人間入りの冬眠カプセルでした。

各ストーリー&エンディング

▼ ここからネタバレ注意

一周目END(ノーマルEND?)

ゲーム開始時の一周目は必ずこのルート&ENDになります。
ほぼ秘密や謎が解明されず、ヒロイン的にはヒナギクがメインヒロイン扱いになります。

終盤で司法HALに選択(人間の世界を望み、元の船の状態に戻すor今まで通りチャペックたちと暮らす)を迫られるが、その時に喋れないベニバナが乱入してきて、ヒナギクと激しい戦闘を繰り広げる。
その戦闘の中でイチヒコは選択し、その選択を聞いたミズバショウとシロツメグサがヒナギクに加勢し、ヒナギクはベニバナを撃破する。

それから、幾つかの時を経てサン=テグジュペリ号が目的地に到着する。って感じのENDになります。

ヒナギクEND(デイジー、花言葉は無邪気・幸福・純潔など)

イチヒコの幼馴染の役割が与えられた軍用チャペック。チャペックたちの中では最も人間的で表情豊か。でもおっちょこちょい、かつ少々乱暴者で素直じゃない性格。所謂ツンデレキャラ。

ヒナギクルートはシロツメグサルート、ベニバナルートと共通点が多く、イチヒコの目覚めが概ね祝福されたものであるとされているので、筆者的にはロウルートだと思っています。

終盤でヒナギクとのデート中にベニバナによる2度目の誘拐事件が発生し、その際にイチヒコは様々な秘密や謎を知ることになります。
すべてを知った上で、ヒナギクと共に家を帰ることを選ぶイチヒコでしたが、既にサン=テグジュペリ号は目的地を発見しており、当初の使命(人間を移民させる)を優先する司法HALと今までの生活を続けたい(レムを失いたくない)ミズバショウたちとの対立は決定的になっていました。

司法HALは当初の使命を実行するべく、人類再生をイチヒコに決定させようと画策しますが、今までの生活を続けたいミズバショウたちは、イチヒコの記憶の一部を消去して明かされた真実を隠そうとします。
土壇場でヒナギクがこの計画を止めさせる事に成功するのですが、ミズバショウと同様に追い詰められた司法HALがエンジンの破壊を計画し、配下のベニバナを差し向けます。
司法HALの強力なバックアップを受けたベニバナに苦戦するヒナギクでしたが、イチヒコの想いと行動により最終的に勝利を掴み取る。

それから、イチヒコは司法HALが望んだ当初の使命も実行した上で、自分自身はヒナギクたちと共に再び旅に旅立つ。って感じのENDになります。
このENDでは皆が幸せになり、奇跡によってヒナギクが子を宿す事ができる体になります。まさにハッピーエンド。

ミズバショウEND(花言葉は「変わらぬ美しさ」など)

イチヒコの母親役(実際は姉的立場)の行政HAL代行執政チャペック。執政機として人間のいない現在、最高権限者でもある。
イチヒコの幸せを他の誰よりも強く望んでおり、そのため、イチヒコの機嫌に対して非常に敏感になっている節がある。

ミズバショウルートは途中まで、タンポポルート、コバトムギルートと同じ流れとなって、こちらのルートでは、イチヒコの目覚めには多くの反対があったとされるので、カオスルートと筆者的には思っています。
更にこちらのルートではイチヒコの失われた記憶の半分程度が回復される関係上、一時的にチャペックとの関係が悪くなります。

ミズバショウルート確定後、すぐにイチヒコに対する恐怖(レムを人間に奪われる)の描写が増え、イチヒコを追い詰めます。
更にその状態で、真実を司法HAL代行機(黒タンポポ)に告げられ、精神的にも記憶的にも不安定になるイチヒコ。
今までの生活を続けたいと強く願うミズバショウは、イチヒコの精神状態を安定させる為に「最高のデート」を何十日も繰り返します。

しかし、そんな状態も僅かな綻びにて崩壊し、イチヒコに真実がバレてしまいます。この後のミズバショウへの問い詰めを続けるか否かにてエンディングは変わります。

責め続けると、ミズバショウの個別ENDではないENDになります。
このENDでは、結局人類再生をイチヒコは選択する事になり、最後には笑って別れるようにと、ミズバショウ、シロツメグサ、ヒナギクの3名からキスを受け、お別れとなります。
この後に移民可能惑星を発見し、そこに上陸する事となりますが、その時のチャペック(具体的には、ヒナギク)にイチヒコは「皆の事、好きだったよ」と伝えるのですが、帰ってきた返事は機械的な肯定の返事でした。的なENDになります。

先の選択で責めるのを止めて、ミズバショウを抱きしめると、ミズバショウはイチヒコの幸せの為(実際はこれ以上、イチヒコに嫌われたくないという想い)に自らの意思で人類再生を実行しようとし、これをイチヒコが阻止しようとするという構図になります。

簡単に言えば、司法HALや黒タンポポを巻き込んだ壮大な姉妹ケンカです。
結果、仲直りしたイチヒコとミズバショウは「結婚」をする・・・というENDになります。
ミズバショウENDの場合には、目的地に着くことも無く、ミズバショウと幸せになります。

シロツメグサEND(花言葉は「約束」「復讐心」など)

イチヒコの父親役(実際は姉的立場)で、ドレクスラーというナノマシンの管理を担う貴重なチャペック。イチヒコの住む町の調整・整備を一手に引き受けている。
他の誰よりもイチヒコに対して、興味と恋心を抱いており、強い嫉妬心も持ちあわせている。

シロツメグサルートは他ルートに比べ、かなり早い段階で確定となります。
イチヒコを独占し、イチヒコの「好きなやつ」になりたいが為に、法を破ってでもデートをしたり、イチヒコの願いを叶えたり、ヒナギクを破壊しようとしたりと所謂ヤンデレ的な暴走を繰り広げます。

最終的には、イチヒコに想いが届かないと思い込んだシロツメグサは、自身の仕事を放棄してしまいます。
結果、それまで維持されていた環境の崩壊が始まってイチヒコたちは町に住めなくなる状態にまで陥ります。
ここに至って、司法HALはシロツメグサ討伐を決議し、軍用チャペックであるベニバナ、ダリア、キンポウゲに破壊命令を出そうとするのですが、このタイミングで復活したヒナギクがシロツメグサへ決戦を挑みます。

この状況を止める為、イチヒコはタイショーの助けを受け、自らをチャペックにする改造を施し、ヒナギクvsシロツメグサの場へ駆けつけて、シロツメグサにキスをする事で解決します。

このルートでは、3等船室の事など数々の謎や秘密が解消されないままですが、イチヒコとシロツメグサが平和に幸せに過ごした。と終わるENDになります。
このENDの特徴として、イチヒコが人間を止めてしまう点とシロツメグサの狂人ぶりが目立つのですが、原作の方ではもっと壊れたシロツメグサが見られるそうです。

ベニバナEND(花言葉は「包容力」「情熱」など)

ヒナギクと同タイプの軍用チャペックで、ミズバショウたちとは相反する立場。
解凍直後で記憶も権限も持たないイチヒコに人類復活に関する全ての秘密を教えようとしたが、それに反対するミズバショウらにより声帯機能に制限がかけられていた為、当初(ルートによって最後まで)言葉が喋れなかった。
成人を迎えたイチヒコを誘拐したりするもすべては、人類復活の為にイチヒコの協力が欲しかった為である。(事実、人間に対して非常に礼儀正しく、深い敬意を払っている。)

ベニバナルートは2度目の誘拐事件の際に、ヒナギクと共に家に帰る事無く、ベニバナの元に残る選択をすると確定される。

その後の会話や付き合いによって、共に惹かれ合い恋人となるが、目的地の接近と船内に居場所が無い事を2人は理解しており、目的地への駆け落ちを計画します。
途中、ミズバショウやヒナギクに妨害されるも2人の駆け落ちはぎりぎりながら成功し、惑星へと降り立ちます。
2人の家を建てたり、華を植えたりと2人だけの幸せな時間を十数年過ごしますが、長期に渡って、メンテナンスを受けていなかったベニバナの体は、徐々に機能を停止してきます。
最後はこの惑星に降り立った日に見た夕焼けを2人で見ながら、ベニバナが機能停止するというホロリなENDになります。

ミズバショウの「息子というのは、いつか家を出ていってしまうもの」というセリフが印象的でした。(ちなみに船の生活はイチヒコが居なくなった以外は特に変化も無く続いている)
ちなみに原作ですと駆け落ちでは無く、イチヒコに感謝しながら機能停止するというENDらしいです。

コバトムギEND

元はウェイトレス用民生機(ミズバショウたちは官公機)で現存するチャペックたちの中で唯一、直に人間と接した経験を買われ、先生役の立場が与えられたチャペック。
解説役としても活躍し、様々な経験からミズバショウたちの知らない人間しか分からないであろう知識を数多く保有している。

「家出」の際にタンポポの歌を聞くイベントがあるが、ミズバショウルートに入っていなければ、「歌を聴き続ける」or「歌うのを止めてもらう」を選択できる。ここで歌うのを止めてもらうとコバトムギルート確定となります。

タンポポの歌を聞いたイチヒコは、知恵熱を発症していい具合に記憶が消去・整理される事になります。(つまり、今までのトラブルなどはリセットって感じです)

そして、平穏な日々がまた始まるのですが、ここでコバトムギ先生と「秘密の授業」を繰り返し行う事によって、双方(特にイチヒコ)が好きになっていきます。

しかし、そんなある日コバトムギの体に異常が出始めます。
心配になったコバトムギは、シロツメグサに体をスキャンしてもらい自らの寿命(通常、チャペックは定期的なメンテナンスを受けていれば、半永久的に生き続けるが民生機であるコバトムギは、体の構成自体がまったく違う為に寿命が存在する)を聞くですが、その答えは「もう寿命は尽きている。」という衝撃の一言でした。
特に学校の先生という役割が過分に影響しているという事で、直ぐに先生を辞めて最後の時まで安静にする事になります。(入院)

その後、真相をしったイチヒコはコバトムギの元へ何度も足を運びます。その間にも様々な出来事が起こり、最後の時を迎えます。

その後、十数年の時を経てイチヒコは町の先生となりコバトムギから教わった思いを伝えていくというENDになります。
原作では過激な性を教えるストーリーになっているそうですが、PSP版では個人の幸せとは何か?的な哲学風なストーリーとなっています。

タンポポEND(花言葉は「真心の愛」「別離」など)

主に町の外で暮らすチャペックで、数多くの同型機が存在し、旅人や治安、農業従事など様々な役割が与えられている。(非常に多くの同型機が存在する上に音信不通の機も存在する為、司法HALですら正確な数を把握していない)

コバトムギルートと同様に、タンポポの歌を聞くイベントの際に歌を聴き続けるとタンポポルートになります。
タンポポルートの場合には、記憶が無くなる訳ではありませんが、ミズバショウを始め周りがその事に対して、話題にしなかった為有耶無耶になります。

タンポポの歌に強い興味を持ったイチヒコはタンポポたちの元に通いつめるようになり、他のタンポポたちとも仲良くなりますが、時を重ねるごとに最初に出会ったタンポポが哀しい表情を見せるようになります。

ある時、最初に出会ったタンポポが行方不明になる事件が発生します。その際、タンポポが自らの罪(過去に発生した人間消失事件)をイチヒコに語り、二度と会うべきでは無いと告げますが、イチヒコはタンポポと共に向きあっていくことを告げ、キスをするというENDになります。

その後、イチヒコはタンポポたちの元へと引越して、共に歌を歌いながら生活(とうもろこし栽培)してゆく。(途中で目的地である移民星が発見され、ミズバショウらは忙しい日々を過ごす)

実はタンポポ型チャペックには、最初(人間消失事件以前)からレム(こころ)が与えられていた、ルートによって司法HAL派やミズバショウ派が存在するなどキーパーソン的な扱いが感じられる。
また、原作では期間限定の妹役が与えられるというストーリーだったらしい。

グランドEND

グランドENDはPSP版に追加されたエンディング&ルートで、すべてのキャラ別ENDを見ることによって進む事ができる。(最後のキャラ別END後にそのまま進行)
コバトムギEND以外のすべての要素を兼ね備えたストーリーとなっていて、主にコスモスという最も古い汎用型チャペックが暴走するというストーリーになっている。

ある時、司法HALがイチヒコの存在に驚異を感じる。(ミズバショウ始め、ほぼ全てのチャペックがイチヒコを信望してしまい、いずれ自身の権限を奪われるのではと考える)
その状況を打破するべく、コスモスのレムプロテクトを解除し、ダリアとキンポウゲを配下にしてテロ活動を指示する。

最初は順調に進んでいたが、宇宙の終わりを知ったコスモスは逆に司法HALの一部を乗っ取り、自身の目的(無からの再生)を達成しようと行動を開始する。
事態を知ったミズバショウらは、ヒナギクやベニバナに討伐を依頼するが、最強とも言えるコスモスにはまったく歯が立たなかった。

そんな時、サン=テグジュペリ号内の航行コンピュータであるティコに人間でしか成せない事を聞いたイチヒコはヒナギクら軍用機の助けを受け、サン=テグジュペリ号の操舵梶を出現させ、コスモスから船の制御を奪い返す事に成功する。

そして、イチヒコはサン=テグジュペリ号のキャプテンになり、ミズバショウが船長補佐になる。
そのまま、時が過ぎていき再び宇宙の始まり「ビックバン」に立ち会うようになる。そして、最大のビックバンが起きた時に・・・。というENDです。

このENDでは、誰と幸せになるという訳ではありませんが、大人になったイチヒコがチャペックたちの希望の星として活躍します。(ベニバナも生存する)

総評

エンディングの中では、コバトムギENDとベニバナENDがホロリ系ENDで、ヒナギクENDとミズバショウENDがALLハッピーEND、タンポポENDとシロツメグサENDが部分ハッピーENDって感じでしょうか?

グランドENDは確かに素晴らしいENDですが、私的にはヒナギクENDもしくはミズバショウENDがもっとも良いENDのような気がします。

それほど、分岐条件も複雑では無いので未プレイの方は是非プレイしてもらいたいなぁと思います。

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IT系零細企業のWebプログラマーって肩書きの何でも屋。 最近は、もっぱらWeb系広告やWindows向けソフトウェア開発、サーバー運用・保守、更には営業事務的業務などがメインで、プログラムにはノータッチ状態。ゲームやアニメ・映画・海外ドラマの鑑賞、猫との戯れを癒やしとして、今日も通勤中。